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臨界pH

臨界pHという言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。

pHは理科で習う、酸性やアルカリ性を表すものです。

では臨界は何の臨界でしょう。

 

歯のエナメル質が溶け出す境界です。

つまり、臨界pHは歯のエナメル質が溶け出すときのpHのことです。

このpHはいくつかというと5.5です。

 

口の中のpHが5.5くらいの酸性になると歯は溶け出すとされています。

食事をすると、口の中のpHは5.5を下回ります。

そして、しばらくすると中性付近に戻ります。

 

1日の中で何度も、口の中のpHは変化しています。

その都度、歯の表面は少しだけエナメル質が溶け(脱灰)、また、ミネラルを吸収する(再石灰化)ということを繰り返しています。